
木枯らしの吹く頃
木枯らしの吹く頃 街灯の向こう
路地裏で震える野良犬の遠吠え
行くあてもないならここに居ればいい
せめて夜が明けて道を照らすまでは
もう少し傍においで
あの日と何ひとつ変わらないなら
諦め捨てた夢に抱かれて朝まで眠る
窓硝子叩いて暗闇の向こうに
腹ペコの真冬が座り込んでいる
爪先まで冷えて眠れないのなら
もっと熱い愛で抱き締めてあげよう
もう少し素直になれば
あの日の過ちに気付く筈
諦め捨てた夢の欠片を拾い集めて
木枯らしの吹く頃 街は息を潜め
アスファルトの上で愛が胸を焦がす
街路灯の下で落ち葉に埋もれてた
思い出を今さら掘り返さないでくれ
もう一度やり直そうか
あの日と同じ道を辿れば
諦め捨てた夢に手が届くかもしれない
Lyric & Music by KAZURA
この町
この町のことを忘れないように
夕焼けの赤い色を覚えておいて
この窓から向こう山の景色を
一番星が光る空の澄んだ色のことを
いつの日か大人になって
家を離れて行く時も
この町のことを忘れないように
この町にはいつも光が溢れ
草や木の青い色が輝いていた
ポケットいっぱいに夢を膨らませ
息を弾ませて坂道を
駆け上った日のことを
何もかも変わってしまい
遠く離れて行く時も
この町のことを忘れないように
Lyric & Music by KAZURA
冬の時代
凍て付いた空に星は溢れ
蒼褪めた月が輝いても
心閉ざした虚ろな眼は
道を見出すこともない
吐き出した息は凍りついて
言葉にさえもならなかった
悴んだ指の間から
零れ落ちて行く俺の愛が
冬の時代の中で新しい年を迎え
冬の時代の中で行く年を見送るだけ
剥き出しの赤い土の下で
森の緑は死に絶えて行く
川の流れは血に染まって
海岸線も形を変えた
朝陽の中を空に向かい
羽ばたいて行く海鳥たちよ
遠い宇宙の果てまでも
安らぎを求め飛ぶがいい
冬の時代の中で新しい年を迎え
冬の時代の中で行く年を見送るだけ
Lyric & Music by KAZURA
くさっちまうぜ!
白茶けた真昼の光さんさん浴びても
心の奥は凍り付いて気分はまだ最低
調子はどうだい
あれからうまく行ってたら
教えてくれよ今すぐ
街角に立ち留まって排気ガスを吸い込む
頭の中は空っぽで気分はまだ最低
調子はどうだい
あれからうまく行ってたら
教えてくれよ今すぐ
苛々するばかりで
何にもいいことなんてない
くさっちまうぜ!
しゃがみ込んだ路肩に
溢れ出した気だるさが
体中にへばり付いて気分はまだ最低
調子はどうだい
あれからうまく行ってたら
教えてくれよ今すぐ
苛々するばかりで
何にもいいことなんてない
くさっちまうぜ!
くさっちまうぜ!
Lyric & Music by KAZURA
そら色真冬
お天道様しかめっ面でご機嫌斜めさ
君さえまでも釣られちまって
何だか怒りっぽい
今日は朝から何故か
こんな最低な雲行きなの
風が吹けば身も凍える乾いたこの世界
襟を立ててそっぽ向いてる君は明らかに
退屈そうないつもの癖
見え透いた笑顔浮かべて
遠くを見てるふりの君が
背中丸めて震えていても
なんだか急にシラケっちまって
雲の切れ目から覗く空色真冬
お天道様しかめっ面でご機嫌斜めさ
君さえまでも釣られちまって
何だか怒りっぽい
Lyric & Music by KAZURA
一日が終わるまで
晴れた午後はいつもの店で
お気に入りのお茶を飲みながら
窓の外の街並みを
ただぼんやりと眺めているだけ
一日が終わるまで
心穏やかに過ごして
人知れず埋もれ行く
ほんの些細な出来事に
目を見張る子供のように
いつも世界中が語りかける
言葉に耳を澄まそう
空に浮かぶ雲を見つめてると
なぜか悲しくなるような
晴れた午後はいつもの店で
お気に入りの歌を聴きながら
一日が終わるまで
心穏やかに過ごして
陽が西に傾けば
君の待つ家へ帰ろう
Lyric & Music by KAZURA
ララバイ紅葉坂
今日からはしばらくの間
君に会うこともない
お互いに違う道を今
歩き始めるから
君の背中に夕焼けが
眩しく輝いていた
長い影を踏んで
この場所から遠ざかって行くよ
今日までの思い出を綴る
本は表紙を閉じて
住み慣れた町を離れても
心に刻む言葉
夢の世界の合鍵は
大切に胸のポケットに
しまい込んでおくよ
いつか巡り合う日まで
石畳の上も今は夏の陽が落ちて
行き交う人影も幻
ララバイ紅葉坂
気がつけば風は向きを変え
微かな潮の香り
立ちすくむ僕の足元を
八月がすり抜けて行く
時の流れにまたひとつ
年を重ねて行くのだろう
たぶん君に会える
この坂を上って来る
石畳の上も今は夏の陽が落ちて
行き交う人影も幻
ララバイ紅葉坂
Lyric & Music by KAZURA
一番列車のブルーズ
遠い空から吹く風に
遠い昔のこと思い出して
雪の原野を突っ走る機関車に乗って
僕は機関車に乗って
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
ぽっぽー
きっとあなたの心にも
きっと届くはずこの熱い想い
雪の原野を突っ走る機関車に乗って
僕は機関車に乗って
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
ぽっぽー
黒い煙吐く憧れのブラック
光るレ−ルは地平線の果て
雪を蹴散らして突っ走る機関車に乗って
僕は機関車に乗って
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
しゅっしゅっぽっぽ
ぽっぽー
Lyric & Music by KAZURA
七月のはっぴいえんど
いつも心の中に一番大切な
友と歩み行きた思い出の日々がある
夢見る頃を過ぎて帰る場所もなく
黄昏のこの街に一人佇むとき
頬にそよぐ風の匂いに
束の間の安らぎを知る
遠い過去の記憶遡って
人生とか愛とかを考えた末に決めたよ
七月のはっぴいえんど
古い写真の中で いつも変わらずに
微笑いかけてる君 そして僕らが居た
素早く移り変わる都会の景色の中
永遠と呼べるものが見つけ出せないまま
答え探し朝を迎えて
眠れないまま背中向けてた
もう少し傍においで
二人の間を隔てていた
時の隙間埋めるために
七月のはっぴいえんど
Lyric & Music by KAZURA